2018年のFIFAワールドカップで、日本代表が活躍したのはあなたもご存じかと思います。
その中でも、特に知名度を上げた選手が、柴崎岳選手ですよね。
なんと、彼は青森県の野辺地町出身なのです!
人口わずか1万4千人足らずの小さな町からスターが誕生したとあって、町は大変盛り上がっているんですよ♪
今回は、彼が育った「青森県野辺地町」がどんな所なのかを解説しちゃいますね(^o^)
柴崎岳選手の応援コーナーも町の至るところにありますので、一部を写真付きでご紹介します!
※管理人撮影以外の写真は、Shutterstockから使用しています。
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野辺地町の位置・気候は?
最初に、野辺地町の概略から解説していきます。
どんな場所にあって、どんな気候なのか、ちょっと堅苦しい話題ですが町の特産品や歴史にも大きく繋がっていく話ですよ!
野辺地町の位置について
地理については、まずこちらの地図を見て下さい。
青森県の真ん中には「陸奥湾」という大きな内海があって、野辺地町はその最も奥の部分に位置しています。
海に沿って細長い形をしているのが分かりますよね。
海から山までの直線距離は、近い所で3km程度しかありません。
野辺地町はよく「下北半島の付け根」という言い方をされますが、政治的には下北地域ではありません(歴史の項目で後述しますね)。
気候について
ここで、気象庁観測の正確な平年値をご紹介したかったのですが、2007年に野辺地のアメダス設置場所が移動(山沿いから海沿いへ)したため、平年値は出ていませんでした。
なので、平年値ではなく、過去の「極値」をご紹介しましょう。
赤色が移転後の2008年以降のデータとなります。2008年以前のデータは黒字で参考に記載しますね。
過去の最高気温と最低気温(全期間)
日最高気温1位:33.0℃(2014/7/26) 移転前:34.3℃(1999/8/1)
日最低気温1位:-12.3℃(2014/1/18) 移転前:-15.9℃(1978/2/17)
野辺地は「ヤマセ」という湿った北東の風が吹くため、夏でも真夏日はあまり多くなく、猛暑日の記録もありません。
最低気温に関しては、特にアメダスが海沿いに移ってからは下がりにくくなりましたが、やはり緯度が高いのでそれなりには冷えますね。
全体として、『太平洋側の冷涼な気候』と言えるでしょう。
過去の最高積雪深(冬期間)
積雪は、アメダスが移転してから数値として大幅に少なくなりました。
これは山沿いから海沿いに移った影響がかなり大きいせいですが、実際に雪が降る量も減った実感があります。
しかし降雪自体はほぼ毎日ありますので、冬期は太平洋側よりも日本海側の気候に近いと思います。
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野辺地町の特産品・名所・歴史は?
次は、野辺地にはこんな美味しい食べ物や見どころがあるよ!ということをご紹介します♪
また、簡単な歴史についても見ていきましょう。
野辺地町の特産品について
気候の項目で、野辺地町には「ヤマセ」という風が吹くと書きましたが、その冷涼な気候を活かした野菜栽培が盛んに行われています。
また、もちろん海の幸も美味しいんですよ^^
あおもり産品情報サイト「青森のうまいものたち」(※青森県農林水産部総合販売戦略課運営)のページを参照させて頂きました。
野辺地葉つきこかぶ
※写真はイメージです。
葉つきこかぶは夏期に収穫されますが、収穫は真っ暗な真夜中~明け方にかけて行われます。
涼しい時間帯に収穫すると、品質の良いものを出荷できるそうです。
ながいも
※写真はイメージです。
ながいもは青森県内の広範囲で栽培されますが、日本海側と太平洋側では若干の味の違いがあるようです。
私は2年間だけ根菜農家で働いたことがあり、ながいもの収穫にも携わりました。
夏の間に種芋を土に埋め、秋に収穫するものを「秋堀り」といいます。
一部は冬の間土の中に埋めたままにしておき、雪解けしてから収穫するものを「春堀り」といいます。
陸奥湾ほたて(養殖)
※写真はイメージです。
個人的にですが、野辺地町の特産品で一番美味しいと思うのが、「ほたて」です。
青森県全体のほたて漁獲量は全国二位となっていて(※一位は北海道)、陸奥湾の穏やかな波で育ったために身が柔らかく甘いのが特徴です。
直売所で生きたまま買って、味付けせずに炭火で焼くのがお勧めです!
野辺地町の名所について
正直に言えば、野辺地町には「観光施設」と呼べるものはありません。
でも、田舎ならではの「静かで落ち着ける、美しい景色」は沢山ありますよ(*^-^*)
十符ヶ浦海水浴場
※2018年7月 管理人撮影
野辺地といえば「海の町」というイメージなのですが、特にお勧めの場所はこちらの「十符ヶ浦海水浴場」です。
撮影場所は崖の上になっていて、むつ市方面に行く国道279号線が通っています。(上の地図を見てみて下さいね!)
海はとっても穏やかで水質も良く、近年は大混雑もないので楽しく泳げると思います♪
バーベキューもできますし、海を見ながらただボーッとするだけでも癒されますよ^^
愛宕公園
※2018年7月 管理人撮影
撮影日は夏なので緑色ですが、見えている木々の多くは「サクラ」なので、春は一面ピンク色に染まります。
正面の石段を登ると目の前は小高い山になっていて、山を登り切ると展望台があるんです。
そこから町全体を見渡すことができ、さらに陸奥湾も一望できて、まさに絶景ですよ(*^-^*)
野辺地町の歴史について
青森県は、大ざっぱに言えば「津軽地方」「南部地方」「下北地方」に分けられますが、野辺地町は「南部地方」に入っています。
または、『上十三(かみとうさん)』とも呼ばれます。※上十三:十和田市、三沢市、野辺地町、七戸町、東北町、六戸町、おいらせ町、六ヶ所村、横浜町
野辺地町は、江戸時代には盛岡藩に所属していました。
北前船の寄港地として、北海道・大阪・京都と盛岡を結ぶ重要な役割を果たしていたようです。
復元北前型弁才船「みちのく丸」
※2018年5月 管理人撮影
こちらの写真はみちのく丸を復元したもので、立っている人と比べるとその大きさが分かりますね!
北前船がどのようなものか、公式サイトには次のように書かれています。
①江戸時代中期(18世紀中ごろ)〜明治30年代
②大阪と北海道を、日本海回りで
③商品を売り買いしながら結んでいた商船群
北前船は、そういう動きをしていた商船を総称する呼び名です。ポイントは「売り買いしながら」……単に荷物の運搬をしていた船ではない、
ということです。寄港地で「安い」と思う商品があれば買い、
それが高く売れる港では積み荷を売りさばきながら、
大阪と北海道の間を航海していました。
大阪や京都から、あらゆる商品・文化が入って来たんですね。
そして野辺地町には、今でもその影響を受けるお祭りがあるんです。
のへじ祇園まつり
のへじ祇園まつりは、8月の中旬に4日間行われるお祭りです。
「祇園祭」といえば、もちろん京都ですよね?のへじ祇園まつりも、北前船に乗って京都から移入されたと言われています。
3日目には、野辺地ならではの「海上渡御」も行われるんですよ!
野辺地町における柴崎岳選手の存在とは?
さて、野辺地町のことが少しでも分かって頂けたでしょうか?
全国的にはさほど知名度が高くない小さな町ですが、2018年は知名度が少し上がったであろう出来事がありました。
それは「2018 FIFAワールドカップ」です!
青森県から初めて日本代表に選ばれたのが柴崎岳選手で、世界からも賞賛されるような活躍を見せてくれました。
もちろん町中にお祝いムードが広がっていて、至るところに横断幕が貼られています。
さらには全国ネットの情報番組から取材班が来たりと、かつて無いほど町が盛り上がったのでは?と感じています。
ここでは、柴崎岳選手に関する応援コーナー・横断幕の様子を一部ご紹介しますね♪
野辺地町観光物産PRセンター内の応援コーナー
※2018年7月 管理人撮影
この応援コーナーは、柴崎選手が鹿島アントラーズに入団した頃からあったと記憶していますが、ワールドカップが終わってから記事などが増えましたね。
観光物産PRセンターの場所は、野辺地駅のすぐ隣にありますので、電車の待ち時間にちょっと寄るにはもってこいの場所ですよ^^
野辺地駅前の横断幕その1
※2018年7月 管理人撮影
野辺地駅の向かい側の建物に貼られていました。
野辺地駅前の横断幕その2
※2018年7月 管理人撮影
こちらは野辺地駅のすぐ前です。
見ての通り、周りには何も無い小さい駅なんですが、このような待ちから世界的な選手が誕生したと考えると、感慨深いものがありますね!
他にも町役場等にたくさん横断幕がありますが、また機会があればご紹介したいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
野辺地町に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです^^
また、地元民として柴崎岳選手の更なる活躍にも期待しています!
とても読みやすく理解が深まる文章でした。
ありがとうございます。